低発熱のシーケンシャルリレー機

当工房ではこれまで様々なタイプのオリジナルシーケンシャルリレー機を製造・販売していましたが、この度 自作LEDウインカー制作に使用される機会が多くなってきたパワーLEDにも対応した、「シーケンシャル点灯ユニット[IKMBR-18AP]」を発売しました。
 
従来のシーケンシャルリレー機との大きな違いは以下になります。
・大容量対応(1ブロック1A)
・超低発熱
 
従来の「シーケンシャル点灯ユニット[IKMBR-18A]」の制御素子には、他社で販売されている一般的なリレー機で使用されているものと同じ「トランジスタアレイ」を採用しています。
上記制御素子は回路の簡素化が可能な一方、許容電流が低く発熱量が大きい為、大電流への対応は難しいものとなります。

このトランジスタアレイの1ポートあたりの最大許容電流は500mAとなりますが、ウインカーなどの点滅制御で且つ8ブロック全てを動作させる場合は1ブロックあたり110mA(85℃時)~220mA(25℃時)程度までとなっています。

これはあくまでデータシート上の数値となり、余裕を持たせた設定となりますので、上記電流以上で使用したからと言ってすぐに壊れると言う事はありませんが、電子部品は発熱が大きくなるほど破損リスクが高くなりますので、低発熱な状態で使用するに越したことはありません。
 
当工房で現状販売しているシーケンシャル点灯ユニット[IKMBR-18A]ついては、8ブロック全てを使用する場合は1ブロックあたり250mA以下での使用を推奨しておりますが、データシート上のデータからすると若干オーバー気味になります。
但し、この数値については、開発段階で試作機にて負荷テストを行い、実際のデータより問題なく使用できると判断し決定した値になっております。
 
因みに、以下はシーケンシャル点灯ユニット[IKMBR-18A]において、8ブロック動作&各ブロック250mAの電流を流した状態で2時間連続動作させた後の温度測定画像になります。(画像中央下がリレー機本体の温度になります。※室温20℃)
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今回発売の新商品「シーケンシャル点灯ユニット [IKMBR-18AP」については、これまで個人のお客様やLED加工ショップ様からのご依頼で個別に制作させて頂いていたものを通常商品として制作したものになります。

ウインカーのLED化は視認性の問題からパワーLEDを使用する機会が増えており、LED回路の内容によっては従来のリレー機では許容電流ギリギリになる事が多く、発熱の問題でリレー機が早期に故障してしまうケースが多い様で「発熱の少ないリレー気は作れませんか?」といったお客様からのご意見から低発熱動作を最優先事項として設計・開発しました。
 
以下は、「シーケンシャル点灯ユニット [IKMBR-18AP」を、8ブロック動作で各ブロック1Aの電流を流し、2時間連続動作させた後の温度測定画像です。(画像中央下がリレー機本体の温度になります。※室温26℃)
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 従来リレー機とは測定時期が異なり開始時の室温が異なりますが、大電流にて長時間動作させても殆ど温度上昇がない事が確認出来るかと思います。
 
実際は2A程度でも問題なく使用できますが、リレー機の配線や付属配線などの線型が太くなり取り回しに問題が出る可能性もありますので、1ブロック1Aの設定にしました。
 
従来のリレー機と異なり、部品点数が大幅に増え制作時間も2倍以上掛かってしまうため、販売価格も上がってしまいますがその点はご了承頂ければと思います。
※LED加工ショップ様などで10個以上まとめてご注文の場合は、別途業販価格も設定しておりますので、複数ご希望の場合はショップよりお問い合わせ頂ければと思います。

尚、2ブロックから最大16ブロックまで対応した「シーケンシャル点灯ユニット [IKMBR-116A]」の大容量対応タイプも、現在開発中となり後日発売予定になっております。

因みに、当工房では以前より大容量対応型低発熱タイプのリレー機「流れるウインカーリレーユニット [IKMBR-502WP]」も販売しております。

こちらは、保安基準でシーケンシャル点灯が認可される前から販売している商品となりますが、ユニット1台で左右(前後左右も可)の制御が可能で純正ウインカースピード同期が可能なため保安基準の動作に準拠しております。(一部モードを除く)
また、ウインカーポジション機能や複数の点灯パターン動作が可能なプログラム点灯モードも搭載している他、本体には動作確認用のインジケーターも搭載しているため、リレー機本体を車内に設置する事でウインカーの動作状態も確認可能です。
こちらは様々な機能を搭載したフルスペックタイプのリレー機で、当工房ではロングセラー商品になっていますのでオススメです。



変なこだわり?

ある日の夜、N-BOXカスタム(JF4)に乗っていて気になった事が,,,

信号待ちなどでアイドリングストップして、再始動する際にライトが点滅している事に気付き、確認してみるとフォグランプが点滅しています。

エンジン始動時、セルモーターを動作させると大電流が流れるため、電圧が大きく降下して灯火類が点滅動作してしまうわけですが、ヘッドライトが点滅せずにフォグランプのみ点滅しているため非常に気になります。

アイドリングストップ搭載車ではない従来の車についても、ヘッドライトなどを点灯させた状態でエンジンを始動すればもれなくそうなる訳ですが、信号待ちでエンジンを再始動する度に点滅するのはどうも我慢出来ませんでした。

当初は「アイドリングストップキャンセラー(ポジション点灯時のみ動作する仕様)を製作し取り付ければいいかな?」程度に考えていましたが、他の機能に影響を与えずどうにか出来ないか?という、謎のこだわり(笑)から、別な方法を模索する事になりました。

アイドリングストップ車は基本的にエンジン始動時のバッテリー電圧降下対策として、電装品の電源にはDCコンバーターが使用されており、重要回路は電圧降下の影響を受けずに使用可能になっています。

ただ、ヘッドライトやフォグランプなどにはそういった回路が入っていないケースも多く、今回の車両もそれに該当します。(同車のヘッドライトについては、この影響を受けないLED回路構成になっているため点滅しない様です。)

フォグランプはヘッドライトとLED回路の構成が異なるため、点滅してしまっているのかと思われます。
なぜそういう仕様にしたのかは正直??ですが、何らかの理由があるのでしょうね。


前書きが長くなってしまいましたが、試行錯誤の末に取り敢えず上記問題を解消するユニットの試作機が完成しました。
エンジン始動時のフォグランプの点滅が解消出来ているのが分かるかと思います。

2018/8/16発売致しました。→http://www.inspa-koubou.jp/

posted by *いんすぱ工房* at 18:09LED

お客様の要望にお応え

現在、当工房で販売中のシーケンシャル点灯ユニットに新タイプが追加になります。

現在販売中の物は、従来のリレー機と異なり2ブロック~8ブロックまで任意のブロック数に切り替えて使用できるもので、製作するウインカースペースによるブロック数の制限に対し柔軟に対応できる商品となり、個人のお客様はもとより、様々な車種を加工されているお客様にも多くご利用頂いております。

しかし、その一方で「横に長いウインカーを流したいけど、8ブロックだと滑らかに流れて見えないので、もう少し多いブロック数に対応したものを作れませんか?」と言ったご意見を頂く事も多かった為、この度商品バリエーションに追加させて頂く運びとなりました。

今回発売する商品は従来の2~8ブロックに加え2~16ブロックまでの幅広いブロック数に対応させものになります。

もちろん、従来の機種にも搭載している、シーケンシャルスピードの自動調整機能も内蔵しているため、取り付けされる車種のウインカースピードに合わせ、設定したブロック数に応じて最適なスピードでシーケンシャル点灯させる事が出来ます。
また、点滅スピードを調整可能なウインカーリレーを使用されている場合も、シーケンシャルリレー機を直接調整する必要が無いため、ウインカー内部にリレー機を組み込む事が容易です。


尚、多ブロック対応品をご要望頂いていた一部のお客様より、「ウインカーポジション機能も付けられませんか?」とのご要望も頂いておりましたが、常時電源不要タイプの同リレー機の場合、ウインカーポジションに対応させる事で回路の仕様上、発熱量の増加やLED回路接続時の電圧降下(1.4~1.6V)が発生する為、接続されるLED回路によっては、本来のウインカー照度よりも低下してしまう場合があります。
この事から残念ながら今回は採用を見送りました。(当工房販売中の流れるウインカーリレー機の様に常時電源方式を取ればこの問題はクリア出来ますが、配線取り回しの容易性を重視した同商品への採用は×でした。)

また、こちらも一部のお客様からのお問い合わせで「1ブロック当たりの許容電流について250mAとありますが、他の商品の様に500mAまでに出来ませんか?」と頂きましたが、当工房のシーケンシャルリレー機で採用しているスイッチング素子は一般的に販売されているシーケンシャルリレー機で採用されているものと同じです。

電子部品については最大定格電流というものがあり、同スイッチング素子については一応1ブロックあたり500mAとなっております。
但し、自動車など周囲温度が高温になる部分へ使用する場合は、そのままの最大定格では使用出来ず、また同スイッチング素子の場合は全ブロック動作させた場合の許容電流はデータシート上、最大定格の4分の1以下になっています。
ウインカーの場合は断続信号(デューティー比50%)ですが、当工房では保証付きで販売させて頂いている手前、故障リスクを最小限に抑えるため、抑え目の設定値にさせて頂いております。
それでも全ポート250mA流して10分間点滅動作させると素子の温度は45~55℃近くまで上がりますが、ウインカーを長時間動作させる事は稀かと思いますので、当工房のリレー機の許容電流については250mAに設定しました。(因みに全ブロック500mAでもテストしてみましたが...結果はご想像にお任せします。)

因みにですが、2~8ブロックタイプで「電圧降下ほぼなし」、「1ブロック1000mA、全ブロックの長時間動作で超低発熱仕様(ぬるくなる程度)」も試作機は作成済みとなりますので、ご希望の場合はお問い合わせ頂ければ特注製作にて対応致します。

もちろん、250mA以上流して即壊れると言う事はありませんが、その場合は自己責任にてご使用願います。

posted by *いんすぱ工房* at 14:24LED